昨日、何となくテレビを付けたらNHK教育テレビで
わくわく授業〜わたしの教え方「夢の卵を心の中に〜ノーベル賞・小柴昌俊」
という番組がやっていました。中学生向けにノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんが特別授業を行う番組です。
番組の全部を見たわけではありませんが、とてもおもしろい番組でした。
ものすごく専門的な研究をしている人たちというのは、専門家には説明できても、それを小学生や中学生に分かるように説明できるひとは少ないと思います。
番組では、中学生にも分かるように説明するだけでなく、おもしろい話(興味がわく話)かつ、話し方であったことに驚きました。
私自身が、宇宙のことや物理のことに興味があるからなのかもしれませんが、小柴さんの話に引き込まれ聞き入り、テレビを消されるまで妻の小言に全く気づかないほどでした。
こんな話を中学生の頃聞いていたら、研究者を目指していたかもしれません。
そんなにたくさんのノーベル賞受賞者の話を聞いたことがあるわけではありませんが、小柴さんの話は、とても、おもしろいと感じます。
相手のレベルに合わせて話してくれるので、ちゃんと理解できて、かつ、おもしろい。
去年か、一昨年だったと思いますが、NHKの正月番組で、ノーベル賞受賞者の、江崎玲於奈、野依良治、小柴昌俊の三氏のトーク番組を見ました。これもおもしろかったです。
三氏ともとても興味深い話をされており、「自分も頑張ろう」と考えさせられた番組でしたが、最も印象に残っているのが(本題とは違うかもしれませんが)、小柴さんがインタビュアーのアナウンサーに、冗談交じりに質問した問題です。
アインシュタインとモーツアルトは、どちらも人類史に残る天才と呼ばれているが、どちらがより優れているのか?
答えは自分で考えてください、と言う小柴さんに、アナウンサーはへこたれずに、何度も聞き、最後にヒントを聞き出しました。
アインシュタインが発見した定理や、その理論などは、事実に基づいたもので、アインシュタインでなくても、誰かが発見しただろう。アインシュタインはその発見を100年か200年か早くしただけなのだそうです。
一方、モーツアルトに関しては、1000年経っても同じ曲を作れる人は現れない確率の方が高いのではないか・・・。
そんなこと考えたこともなかったので、印象深く覚えています。