子供は何故勉強しなければいけないのか

人力検索はてなの「よく「因数分解が何の役にたつんだよ」という子どもがいます(大人にもそういう人が稀にいます)。これに対するスマートな反論をお願いします。」についての私なりの考えです。

 

これには、2つの問題が含まれています。

  1. 基礎学習が人生に役に立つのか?
  2. 因数分解が基礎学習なのか?

ひとつめの問題についてですが、読み書きや小学校低学年で習う計算などが必要であることは誰も異論は無いと思いますので、中学校や高校で習うようなことについての意見です。

私自身は子供の頃どう思っていたのかというと、役に立つとはあまり思っていませんでした。テストに向けた勉強などは愚の骨頂というくらいに考えて、テスト勉強などはしたことがありませんでした。特に国語系は全くダメでした。文学的な物や小説などの本も全く興味が無く、読みませんでした。英語も嫌いで成績も良くありませんでした。

ただ物理や数学は、役に立つかどうかなど考えることもなく、ただ単に知らないことを知ることが楽しくて、それなりに勉強しました。自分の知識欲のままに勉強していたので学業成績にはつながらないのですが、楽しいからやっていただけなので、成績などは気にしていませんでした。

それが、大人になってから、オーストラリアで生活するようになり、英語を楽しく学び、同時に日本語にも興味を持ちました。ものすごく日本語に飢え、旅行者などからもらって日本語新聞や本を、片っ端から読みました。

その後、マニュアルなどを書く仕事に就き、日本語のライティングテクニックや文法的な決まりを勉強しました。これも、必要に駆られてというよりも、「おもしろい」と感じられるから、勉強することによってより、高度な仕事が出来たり、重要な仕事ができて楽しいから、という理由で勉強しました。そのときに、ちょっと学生時代を後悔したのは、もう少し国語や英語を真剣に勉強しておけば、もっと高度なことを早く勉強できたのではないかと言うことです。
 

本当に人生に直接役立つ勉強というのは、生まれてから20年以内にするものではなく、80年の人生の全てでするものだと思います。 どのタイミングで、何を勉強したくなるのかは、人によって様々です。基礎学力がないと、本当に勉強したいことを勉強する前に勉強しなければいけないことがたくさん出てきます。だから、それらは子供の頃に勉強しておきましょうということになるかもしれません。

 

でも、そんなことは私も子供の頃、親や学校の先生から何度も言われましたが、理解できずサボっていた訳で、自分の子供に理解せよと言っても無理なんだろうなとも思います。

 

長くなりましたが、2の問題、因数分解など、義務教育の最後の方で習う内容が、本当に基礎学力として必要な物ばかりか?については、私は大いに疑問があります。

文部科学省なども常にいろいろ考えているようですが、私としては、因数分解などよりも、もう少し日本語やマナー、討論力、論理的思考能力などを身につけるべきなのではと思います。

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