今日は、妻の実家の上棟式でした。
子供の頃、近所や親戚の家のもち投げに行った記憶がかすかにありますが、大きくなってからは一度も経験したことが無く、参加できる、しかも、今回は主催(?)する側、ということで、とても楽しみでした。
前日の夜に実家(の仮住まい)に行きました。
朝6時頃、家の人たちはみんな起床して準備が始まりました。
朝食を食べ始めた6時半頃から、続々とお祝いを持ってくる人が訪問してきました。そのたびに、お返しを渡し、誰から何を頂いたのかをノートに書いてゆきます。
驚いたのは、その数と量。どんどんどんどん持ち込まれるお祝いは部屋を埋め尽くしてゆきます。
その間、建築現場では、親戚の人や近所の人たちも含めて30名以上の人が、屋根の下地を作ったり、瓦を屋根に上げたりしていました。
だんだん近所の人たちも集まってきます。
この頃から私たちも、ただならぬ雰囲気を感じ始めました。
夕方になり、いよいよ本番です。
スーツに着替えるように言われ、家で着替えました。二階部分で神事が行われ、その後、もち投げになります。
スーツに着替えて新居に行き、草鞋に履き替えました。なんでも、神事に参加する人は、手と口をゆすぎ、草鞋を履いて上に上がるのだそうです。
上には、神事の準備が出来ていました。上に上がったのは、施主の義理の父、義理の兄、義理の弟、大工の棟梁、設計士、親戚代表、そして、私。設計士というのは、私の友人です。
ものすごい量のお供え物を前に、厳かに神事は行われていたのですが、その途中でどうも、足下が、騒がしくなってきていました。
神事が終わり、いよいよもち投げの準備を始めて、びっくり。家の下(1階部分)と、家の前の道路には、この町の住民の大半が来たのかというくらいの人が、上を見上げて待っているのです。下の写真は安全のため確保された(?)子供エリアなので人数が少ないですが、家の前はものすごい数の人でした。
撒く餅やお菓子を、屋根の上に上げながら、あまりの大量さに驚きました。箱を開けても開けても、終わりません。
もう、全部準備して撒くのは無理だから、撒きながら残りを出してゆくことになりました。
道路を通行止めにして、止まっている車のドライバーにも餅を配り、もち投げを開始しました。
腕が疲れるほど、餅やお菓子を撒いて撒いて撒いて・・・
楽しかったです。自分が蒔く餅に人が群がる様子に、何か変な快感が味わえました。
もちろん、公平に撒くのですが、ときどき
「Hanna!と叫び」
Hannaのいるところにばらまきました。おかげで・・と言うわけではないでしょうが、Hannaは、買い物袋に入りきらないほどの餅とお菓子を拾えました。
その後、1階部分で、宴会です。
鏡開きをして、乾杯をして宴会です。
宴会の途中で、私は帰宅しましたが、いつまで宴会が続くのかはわかりません。しかも、今晩、施主(義父)は、屋根だけがある新居に泊まらなければいけないのだそうです。
友人の設計士も、数多くの多々前を見ているけど、こんな建前は初めて見たと行っていました。
家を建てるという実際の作業よりも、近所や親戚中で行う、お祭りと言った方が正しいかもしれません。
本当に楽しくておもしろい経験ができました。