国連大学世界開発経済研究所(UNU/WIDER)が、世界中の富の偏りなどについての研究結果を発表しています。
にわかには信じられないのですが、ものすごく興味深い資料です。
一言で言えば、世界中の富は異常なほど偏って所有されているということです。
- 1%の大金持ちが世界の富の40%を所有
- 2%の大金持ちが世界の富の51%を所有
- 5%の大金持ちが世界の富の71%を所有
- 10%の大金持ちが世界の富の85%を所有
トップ1%の金持ちは、37%がアメリカ人で、27%が日本人なんだそうです。
以前読んだ、世界がもし100人の村だったらにも書かれていたことと同じなのですが、 100人の村だったら、その中の1人が村全体の富の40%を持っているということなので、おかしな世界です。
資料によると100万ドル以上の資産を持っている人は、世界に1300万人以上、10億ドル以上の資産を持っている人は499人!
その頂点にいるのが、マイクロソフトの創設者のビル・ゲイツ氏でしょう。ビル・ゲイツ氏は、氏の慈善団体に先日世界2位のお金持ちから4兆円以上の寄付を受け、貧しい人たちのために使ってゆくそうですが、それだけの資産って、どれだけの貧しい国の国家予算よりも多いのでしょう・・・。
個人がそれだけの富を集めてしまえる社会というのにはちょっと疑問を感じます。