落語は、ただ聞いているだけでも楽しいのですが、勉強するとより面白みが増します。昔の言葉や風習、地理や社会情勢など、落語を聞いて興味を持ったことを少しずつ勉強し、もう一度、その落語を聞くと、よりおもしろいものです。
・・・と思っていたら、そんな人のための検定試験がありました。
腕試しのつもりで受けてみることにしました。ただ、自称落語通としては、あまり無様な成績は出せないと思い、事前に公式テキストを購入して受験勉強(?)をしました。テストに向けて勉強をするなんて生まれて初めてかもしれません。私もまじめになったモノです(笑)。
テキストを読みながら勉強すると、出題範囲の中で私が得意な分野と不得意な分野が明確になりました。有名な噺や、それにまつわる知識については、まずまずなのですが、寄席のしきたりや、噺家系などについては極端に知識が少ないのです。
考えてみれば当たり前のことです。何も考えずに図書館で落語のCDを借りてきて、何度も何度も聞いて、その内容や言葉については調べたりしていますが、それを話している落語家の師匠が誰なのかや、その噺の作者などは全くと言ってよいほど、知識がありません。
正月なので実家で両親が子守をしていてくれたので、それなりに集中して勉強できました。やっぱり、落語は勉強すればするほどおもしろい!ますます寄席にも行きたくなります。
おもしろいのだけど、奥が深い、ちょっとやそっと勉強したくらいでは「通」などと言うのは恥ずかしい・・・とも思いました。
私のPCの中には四〇時間以上の落語が入っていますが、所謂名作と呼ばれる噺の半分にも遠く及ばないでしょう。また、同じ噺でも噺家によって違うので、それらも合わせたら全部聞くのはたぶん無理だと思います。これは一生かけて聞き続けるしかないなと思いました。
そんなわけで、ちょっと弱気になって、まず受験したのは「落語「通」検定三級」今年中に一級を目指そうと思いました。
インターネット検定なのでいつでも受験できて直ぐに結果が分かります。子供達が寝た後に、受験しました。かなり、ドキドキしながら受験開始しましたが、なんだか肩すかし気味。15問全て簡単に答えられました。そして、結果は100点で合格!
あまりの簡単な問題にちょっとガッカリ。たぶん、受験勉強していなくても100点で合格できていたと思います。
ここで、調子に乗るのが私のよいところ(?)。この程度なら一気に1級も受けてしまおうと思いました。
早速手続きをして、落語「通」検定1級の受験開始。
ところが、さすがに1級は難しくておののきました。全50問は、次のような回答でした。
- ある程度自信を持って回答・・・20問
- あまり自信は無いが一応根拠を持って回答・・・10問
- 問題文を論理的に推測して回答・・・10問
- 完全に当てずっぽうで回答・・・10問
時間もギリギリでした。最後の回答は、制限時間の5秒前くらいに回答しました。
予想点数は60点〜80点。
80点以上が合格なので、もしかしたら合格しているかもしれませんが、いずれにしても3級合格したときの自信は吹っ飛び、意気消沈して、結果を見ました。すると・・・
なんと、合格!(80点)。
いや〜嬉しかった。深夜に一人で小躍りして喜びました。もし、履歴書を書く機会があれば、「資格」欄に堂々と落語「通」検定1級と書いてやる!
【今回の教訓(分かったこと)】
- 落語のことを勉強するのは本当に楽しい
- 私の落語の知識は、まだまだ乏しい(もっともっと勉強せねば)
- 今の私は感が冴えている (今年は感に従い大勝負の年か?)
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