私もかつて使っていた、OS/2の全ての活動をIBMが、昨年12月31日に停止したそうです。いろいろなニュースニュースサイトに書かれています。
- 「OS/2の歴史に幕–IBM、2005年末で販売打ち切りに」CNET Japan
- 「OS/2の歩みを振り返る」PC Watch
- 「Webテクノロジー – ついに出荷終了を迎えた『OS/2』」Japan Internet.com
まだ活動していたのか、というのが正直な感想です。
私にとっても非常に思い入れの大きいOSです。たまたま、昨年末に事務所の片付けをしているときに掘り出され、「どうしますか?」と聞かれて、「とりあえず、取っておいて」と、いかにも片付け下手な人の発言で、そのまま棚に入れておいてもらっています。
私が、OS/2のことを知ったのは、1990年頃で当時はWindows 3.0の次は、OS/2の時代だとみんな言っていました。
その後、1995年頃初めてOS/2を購入して、使い始めました。当時、私はオーストラリアにおり、日本語版を入手することができず、(今のようにAmazonなどは無かったので)日本の友人に頼んで日本語版OS/2 Warpを購入してもらって送ってもらいました。金額は覚えていませんが、送料も含めてかなり高い買い物をしたという記憶があります。
それまでの極貧生活から、ちょっとだけ向上し、オーストラリアに渡って以来はじめてパソコンを購入し、英語版のWindows3.11を使用していた私は、久しぶりに日本語が使えるPC環境を手に入れたのでした。航空便で届いた箱を前に、ときめいた感覚が今でも残っています。
以後、しばらく使っていましたが、世の中の流れには逆らえず、結局Windows95を購入して、それからは一度もOS/2を使ったことはありません。
使用していた期間も短いし、もの凄く使いやすかったとか、商品としてすばらしかったという感覚は無いのに、これだけ感慨深いのは、恐らくオーストラリアでの生活で、一番激しく状況が変わり、起業をし、給料以外の収入を手にするようになったころの、強烈な心の動きと共に記憶されているためだと思います。
そんなわけで、いまだに捨てられずに保管してあるCDです。