【本の感想】小さな会社・儲けのルール(竹田 陽一・栢野 克己)

 中小企業、その中でも零細企業というくらいの会社が、自社製品やサービスを販売してゆくためには、非常に勉強になる本だと思います。

 強者(大企業)と、弱者(中小企業)では、取るべき戦術は全く違うということが、最も重要です。それをこの本では、理論と実例で紹介しています。

 

 兵士の数で圧倒的に劣った織田信長が桶狭間の戦いで勝ったのは、まさに、この弱者の取るべき戦法をとったのが最大の理由だと思います。

 

 この本で書かれているのは、天才的な経営者だとか、大成功している大企業の話ではなくて、普通の中小企業の話であるので、より現実的に考えることができます。
 ホンダやソニーも最初は零細企業だったが、今や世界有数の企業です。ただ、それらの会社が取った方法は、天才的な経営者や技術者だから有効だっただけで、世の中の99%以上の中小企業では取るべき戦法では無い。同じやり方をすれば99%以上の確率で失敗する、のです。

 普通の人でも成功する方法、普通の人でも実践できる方法、それが書かれています。


 

小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略
489451138X 竹田 陽一 栢野 克己

フォレスト出版 2002-11
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