http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047100080/gup09-22/ref=nosim
羽生さんは私と同じ年です。若い頃から「天才」と呼ばれて活躍されて、昔からファンでした。
この本は、将棋の話をたとえに出しながら、普通のビジネスや人生、教育など我々に役に立つ格言的な言葉や考えが述べられています。読みやすくて1晩で読んでしまいました。
天才と呼ばれる人に共通しているのですが、ものすごく努力をしています。たぶん、ほんの少し普通の人より才能がある人が、尋常でない努力をすると「天才」と呼ばれるような存在になれるのだと思います。「努力を苦にせずできる」というのが”才能”なのだとも言えますが・・・。
「これ以上集中すると「もう元に戻れなくなってしまうのでは」と、ゾッとするような恐怖感に襲われることもある。」なんていうのは、やはり尋常でない集中力だと思います。
全体的に共感できる内容でしたが、一番うれしかったというか、安心したのは、あの羽生善治(そうとう頭が良くて、常に脳の訓練をしている人)ですら30歳を越えて急に記憶力が衰えてきたと書いてあったことです。私も30歳を越えてから急激に記憶力が衰えて一時は真剣に脳の病気なのではと心配したことがありましたが、それは誰もが通る道なのだと思ったら安心しました。
とは言っても、1ヶ月前の棋譜を覚えていないレベルだそうで、朝、妻に頼まれた買い物を忘れる私とは桁が違いますが・・・