ちょっと社会的意見記事です。
全国的に問題になっている産婦人科不足ですが、地方へ行けば行くほど深刻です。私の住んでいる地域も、かなり深刻な状況になっています。
Youが生まれた頃(2年前)は、1時間以内に行ける産婦人科が何件もあったのですが、その後、急激に減ってきました。私の住んでいる土岐市には1件もありません。隣の瑞浪市は1件、その隣の恵那市は0件、その隣の中津川市には1件(市民病院)です。私の知る限りの範囲なので間違っていたらご指摘下さい。
平成の大合併で非常に大きくなった市で、こんな数なのです。都会に出ている女性の里帰り出産もしないで下さいというおふれが出ているところもあります。
こんな状況では安心して子供を産むことはできません。
産婦人科が減ってきている理由は、大きく二つあります。
ひとつは、もの凄く大変であること。以前は薬などでお産の時間を調節していたこともありますが、最近は自然に任せることがほとんどなので、24時間365日、いつ患者さんが来るか分からない、しかも、来たら直ぐに対応しなければいけない激務です。
もう一つは、訴訟を起こされる率が一番高いためです。医学の発達により、昔に比べるとお産で子供や母親が亡くなる確率はかなり減りましたが、それでも、亡くなったり後遺症が残ったりすることもあります。
「母子共に健康で生まれて当たり前」と考えるようになって来た中で、少しでも何かあると、訴えられる確率が高いのだそうです。
激務でリスクが高いとなれば、当然、産婦人科になろうという医者が減ってゆきます。それが産婦人科不足を招いています。
少子化対策として、いろいろ言われていますが、まずは子供を産める場所がなければ、子供が増えるわけがありません。
産婦人科については、医者がもの凄く儲かる制度にすべきだと思います。そうすれば、産婦人科を目指す医学生も増えると思います。怠慢や不正など以外で発生した事故については、国などが補償する制度も作るべきだと思います。
産婦人科医が増えれば、交代制が取りやすくなり、激務も解消します。