株式会社武蔵野というダスキンのフランチャイズ店経営をしている会社の社長が書いた本です。
ボロボロの会社を優良企業に育て、日本経営品質賞や、IT経営百選などに選ばれたりもしています。
著者の小山昇さんは、これまでにもいろいろな本を出されたり、講演やセミナーもたくさんされていて、以前から知っていました。
本もセミナーも、大学や研究所で、研究して導き出した数字や公式ではなく、実体験から導き出したものです。本に出てくる数字も全て実際の数字だそうです。
本書は、経営者が見るべき数字について書かれていて、それぞれとても参考になるものですが、もっとも頭に残ったのは、
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
という文です。まずは自分が変わって、未来を変えることができる。他人(本書の中では主に社員)は、考え方を変えさせるのではなく、変えざるを得ない仕組みを提供すべきだということが書かれています。
この本だけでなく、小山昇さんの文や言葉では、かなりきつく社員を批判しています。「うちの社員は、バカばっかり」「早く辞めて欲しい」というような言葉が、バンバン出てきます。
その言葉だけを見ると、社長としてどうかと思いますが、実際には離職率も低く、会社が一丸となって成長しているので、言葉とは裏腹な制度や、社長の考えが社員に浸透しているのでしょう。
社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ! | |
小山 昇
すばる舎 2007-11-28 おすすめ平均 |